2017年6月14日水曜日

富士ヒル2017参戦レポート

 3年前に初めて参加して今年が4回目、1年目95分、2年目は頑張って練習して88分、去年は89分。
 毎年の自分試しのようになってきていますが、今年はいい結果を出すことはできませんでした。
 一方で、どちらかというとイベントの運営の変更に翻弄されるハプニング続出という感じでした。
 ではレポートスタート。

 【事前準備】
 少し前まではエントリー峠の高さからエントリー当日はPCの前で待機という感じだったのに、主催者があまりに募集を増やすので、最近はそこまで頑張らなくても出られる。
 最近、転勤で仕事場が山の上から平地に変わり通勤の負荷が減って、近年にない走り込み不足。あと仕事のウエートが著しく増えて休日に自転車で走りに出かけたいという精神状態になれず、というか休日の朝起きられない日々で、練習は全然できずじまい。
 厳しいレースが予想され、結局そのとおりとなる。

 【前日~スタート】
 公私ともに本当に忙しくてネット上の参加案内と、ランネットのお知らせに直前で目を通す。
 前日の受付に、会場まで車で直接いけなくなったのは去年から同じ。さらに今年は受付が、いつもの競技場から駐車場に変わり、サイクルエキスポもそこで開催されるらしい。受付は、12時から18時。
 前日は朝からエレクトーンのレッスンがあって、さらに娘を昼からのレッスンに送り届け、1時過ぎになんとか準備を済ませ出発。当方、京都からなので例年5~6時間くらい。例年、日が落ちるかどうかの時間に到着して、受付をしている。
 と、新名神走行中ハプニング(?)発生。
 15時半過ぎ、高速の案内板で、御殿場ICまで120分と出る。そうかあと200キロほどやし・・・ん?、御殿場ICに17時半では、18時受け付け終了に全然間に合わないじゃん、ということにここに来て初めて気づく。受け付け終了時刻が、昨年より2時間早くなってる。案内書読んでおいて良かった・・・。おかげで眠気が覚める。ナビの北麓駐車場到着予定時刻は18時を過ぎてるので、ここから平均時速を10キロほど上げて先を急ぐ。
 結果、駐車場に着いたのが、17時40分頃。ここから急ぎ自転車を組み立て会場まで。会場までは登りだけど3~4キロ。400キロほど走ってきて終了直前滑り込みセーフで受付できた。


 本番当日は4時15分起床。前日夜に着るものも全て準備しておいたので、洗面とトイレ、着替えを済ませて出発。途中朝食と補給を調達。今回は富士急ハイランドの駐車場をあてがわれてる。
 駐車場入り口付近がかなり渋滞しているので、待ちながら朝食をほおばる。車を止めてバイクを準備して駐車場を出たのが5時半過ぎ。渋滞で多少時間を取られたけど、昨年もその前も駐車場から荷物預けまで30分ほどだったので、時間ぴったり間に合う計算。
 しかしながらまたまたハプニング発生。
 会場に近づくにつれ参加者が渋滞し、なかなか近づけない。
 昨年とは会場レイアウトが変わり、荷物預けのスペースが狭く、全体的に荷物預けに時間がかかってスムーズに行っていないよう。荷物預けのトラックに行き着くのに駐車場を出てから1時間近く経ってた。
 出発グループごとの荷物預けは終了してしまい、預け損なった人用に1台だけ荷台を開け出発順にかかわらず荷物を受け入れてたので、とりあえずそこに預けた。これでちゃんと上で荷物を受け取れるのかなあと不安になるが、後で的中することに。
 スタートまでは小一時間、トイレを済ませ、列に戻る道すがら、預け損なった大量の荷物がブルーシートの上にまとめて置いてあった。これどうするんだ?。
 スタート時はまだ肌寒くて、ウインドブレーカーを着ててちょうどいいくらい。
 トイレから帰ってくるとまもなくスタートに向けて列が動き出す。
 今年はエントリー時点で目標1時間25分の第9ウェーブ。さすがに準備不足なので、90分切りは難しいか。どこまで行けるのかは、走りながら考えることに。

【レース】
 スタートから胎内交差点まではパレード。交差点を左折し計測開始。一気に斜度が上がる。
 坂は久しぶりなので息が切れるが、最初はほぼ去年なみか。
 1合目を過ぎると、少し平坦も出てくるので、スピードを上げるのもいつもどおり。前にいいペースの人を見つけ、ついて行く。風があるのでぴったりついて行った方が、坂ではあるけど楽。ただ、3合目までにたまらず千切れる。
 また、同組からスタートした「めざせ90分切り」のグループに、中間地点あたりで置いて行かれる。なるほど、90分切りというのはあんなペースなのか、去年の自分はすごかったなあ・・・。
 まともに走れたのは概ねここまでで、以降は息は上がるが心拍が維持できない。
 残り3キロの手前で90分を経過。ヘロヘロになりながら最後の平坦に出る。去年まではここから周りの誰かとローテで30キロ以上は出すのに、今年はローテにも乗れず、平坦なのにゴールまでが長い・・・。
 最後の急坂を登り切ってなんとかゴール。去年までとは違うけど、今年は今年で存分に出し切ってのゴールとなりました。



【レース後】
 ゴール後、駐車場に回って下山用の荷物を取りに行くも、見当たらない。時間までに預けられなかった人の荷物は、上の駐車場にあるとのことで行って見るも、こちらにもなし。
 荷物がないと、下山できないばかりか、5合目はかなり気温が低いのでレース中の格好でいると凍えてしまう。
 いろいろ聞いてると、トラックの出発までに間に合わなかった人の荷物は、全ての選手が走り終えて、回収車の後から上がってくるとのこと。私は一応トラックの荷台には積んでもらったけど、その最後のトラック分も、回収車以降とのこと。
 スタート前に着ていたウインドブレーカーをとりあえず着るも全く足りず、スタッフの指示どおり、休憩所の中で待つことに。

 ゴールしたのが9時半前。全ての関門が閉じるのが12時前。スタッフは11時から11時半にはトラック到着と言ってたけど、最後尾の回収車がゴールまで来るのはおそらく12時過ぎるだろうし、荷物はその後。
 他にも自分の荷物が見当たらない人多数。、スタッフ(おそらくボランティアで対応にあたる高校生)にいろいろ尋ねるまではいいとして、中には詰め寄る人も。その気持ちもわからんでもないけど、その彼に言っても仕方ないし、それで早く荷物が戻るわけでもない。ただ、末端のボランティアたちにまで主催者から正確な情報が行き届いていないよう。
 ゴールから3時間ほど、寒くて腹減って、飲み物飲みたいけど、飲んだら冷えるし、食べ物買いたいけど、少しの現金は、朝慌てて預けた荷物の中。
 結局トラックが上がってきて、荷物をばらし始めたのはたのは12時20分頃だったか。
 トラックに満載の荷物の量からすれば、レース終了まで待たされた人は、かなりの数だったなあ。
 トラックに預けるときに、到着がレース後になるんだったらせめて旨言ってほしかった。これだけ待たされるくらいなら、私は荷物預けずに背負って登るのもありだった。ま、時間内に間に合うように会場に行かなかった自分にも責任はあるとしても、駐車場から会場まで3キロあまり、荷物受け渡すのに1時間かかるとまでは想定できないし、やっぱり今年の運営はなあと思ってしまう。
 幸運にもそのトラックの中から自分の荷物は結構早くに見つかり、早々に着替えて下山の列に並ぶ。
 下山は五月雨式にスタートするが、今度は下山のスピードがあり得ないくらい遅い。下山の最終団あたりなので、ヒルクライムに慣れない人=下山にも慣れない人多数と思われ、しばらくはスピードは30キロにも満たないくらい。これでは下山にも1時間くらいかかる。おまけにこのスピードでも落車が発生してたりとか。
 3合目を過ぎたあたりから周りがばらけはじめ、遅い人たちを徐々にかわして、それ以降はそれなりのダウンヒルとなりましたが、なんにしろ疲れた・・・。会場まで降りてきて、振る舞われた吉田のうどんをなんとかいただいて、帰途につきました。
 てっぺんで時間を取られたせいで、御殿場までの帰り道は渋滞がひどく、仕方ないのでお昼ご飯もそこそこに帰りもノンストップ。これはもう参加をこれ切りにするかどうか悩むくらいのハプニングの数々でしたなあ。

【まとめ】
 今回の記録1時間39分は、初めて9速で参加した3年前よりも劣る。
 同じくらいのタイムを申告した周りの参加者に比べても、明らかに自分の脚周りがポヨンとしていて、鍛錬が足りていないのがわかる。やっぱり何に乗っても何を着ても、タイムを大きく左右するのは自分の体=日々の練習だということを痛感する。

 国内で普通の人が参加できるヒルクライムでは最も登るレースの一つなので、いわゆる力試し。それに自分の中では、日常を離れて参加する特別なイベントという位置づけも大きい。
 ただ、あまりに遠くて移動に疲れる。それに今回のような運営上のマイナスは次回の参加を考えさせられる。ぼちぼち見切りを付けて新たな世界に踏み出すか。いやしかしこのままいろんなことに負けて終わるのも嫌なので、次回記念の5回目できっちり結果を残して卒業という絵もよし。あるいは保養をかねて毎年一人で出かけるのもよし。1年考えてみることにするかな。 

2016年9月4日日曜日

久しぶりのおきなわ、そしてツール・ド・おきなわ2016

 今年も家族サービスのため、先週末沖縄を旅してきました。
 といってもあくまで家族となので、好き勝手うろうろするというわけでもなく、恩納村のリゾートホテルを拠点に海やプールで遊んだり、観光地に出かけたりという感じ。


 昨年、本当を自転車で1周して、自転車って案外どこまででもいけるものだなあと思ったものの、家族を連れて車移動がほとんどだったけどそれはそれでかなりの距離とそこそこの時間を要し、なるほど去年は自転車でよく走ったものだと、われながら感心したりもしました。
 お天気にも恵まれ、改めて素敵な沖縄を満喫しました。



 そして昨年初参戦し、たくさんの楽しみと刺激をもらったTdO。
 昨年終わった時点では、必ず次も参戦したいと心に決めて、大会事務局からは早々に今年の案内メールをいただきました。
 が、今年は大会の翌日に早々に仕事を入れられてしまい、本当を1周して後泊せずに翌日仕事ができるとも思えず、残念ながら今年は参加をあきらめることにしました。
 家族もちサラリーマンが参加するにはいろいろハードルが高いなあ。というか、去年が奇跡的にうまく行き過ぎたのかも。



 それでもまたいつか、あの暑く、どこまでも続く沖縄の道を走りたいと思います。

2015年12月6日日曜日

CX6に新しいタイやをつける(シュワルベ マラソンプラス 700×35C)

 沖縄を走ったCX6に、新しいタイヤをつけました。
 基本的に普段使い用のマシンとして組んだので、町中でも不安無く走ることのできる、太くてパンクしにくいタイヤをと考えていて、シュワルベ マラソンプラス 700×35Cを選びました。(フレームを買ったときに付いたポイントで買った♪)






 現在普段使いにしているTREK6000には、頂き物のシュワルベマラソン26×1.50が付いています。
 このタイヤの前につけていた同じ太さのものに比べても格段に重く、しかしその分しっかりしており、おそらく5,000㌔は走ったと思われるのですが、パンクはなく、まだトレッドも十分にあります。
 前後輪をローテーションすれば、1万㌔はゆうにいけるのではないかと。
 それに、片道20㌔の通勤も、たまに上る峠道も、かまわずどこでも乗れて、それほどグリップにも不具合を感じることもなく、重いのでそれなりの負荷もあり。
 そんなわけで、CX6に履かせるタイヤは、これを参考に、さらに耐パンク性能の高い「プラス」としました。

 これまで付いていた23Cに比べるまもなくごつく、持ってすぐわかるくらい車体重量が増えました。
 一方、フレームやブレーキとのクリアランスは十分で、38Cでも大丈夫だったかもしれません。
 最大空気圧は85PSIまでで、TREK6000についている「マラソン」に比べたら少し低めです。





 とりあえず今日は取り付けだけ。
 全体の写真と試乗は、来週までお預けになりそう。

2015年11月30日月曜日

ツールドおきなわ2015参戦記(11)(まとめ)

 というわけで2日間、300㌔超に渡って走り倒した沖縄、深刻なハプニングもなく、お天気にも恵まれ、無事終えることができました。
 京都から一人で自転車を持って飛行機に乗って沖縄に3泊、自転車に乗りに行くということには、妻子持ちのサラリーマンには高いハードルがいくつもありました。
 次がいつになるのか、もとい次があるのかどうかさえわからないのですが、それでもいつか次の夢の時間のために、最後のまとめをしておきます。
 
〈準備のこと〉
 にわかに思い立ったのが9月に入ってから。そこから準備を始めた。
 初めての輪行、新しい自転車等々、段取りしなければならないことが多かったけど、それはそれで楽しんで進められた。最悪行き帰りの飛行機と宿、そして輪行袋さえあれば参加できなくもない状態だったので、切羽詰まることもなかった。
 一番やきもきしたのは新しい自転車が間に合うかどうかだったけど、一応組み上げも事前テストもできたし、本番中大きくトラブることもなかった。もうほとんど自分で自転車を組み上げることに抵抗はなくなった。

〈飛行機輪行のこと〉
 これだけは本当に初めてのことで、ネット情報には大変お世話になった。
 なんで、今後輪行袋に自転車を詰めるという点でのハードルはなくなったし、もしかしたら現地の移動を自転車にするという新たなスタイルもあり得るかも。ただ天候に左右されるからなあ。
 あと薄手の輪行袋は、飛行機輪行には心配がある。実際帰りの飛行機ではエンド金具がずれてしまってて、リヤディレーラーが壊れかねない状態になってた。
 できれば空港で見たほとんどの人が使っていたOS-500を、次回の飛行機輪行までには準備したい。

〈自転車のこと〉
 何回か書いたけど、今回のために新たに組んだ自転車。
 新たに組んだ理由は、初めての輪行をカーボンフレームでしたくなかったのと、前から普段使い用に気軽に乗れるロードバイクが欲しかったこと。じゃあなんでシクロクロス?という話もあるけど、一番の理由は太いタイヤを履きたかったから。太いタイヤなら段差が点在する街中を安心して乗れるし、パンクの心配の少ないごついタイヤを選べる。また普段使い用としてある程度の負荷を確保したかったら。
 心配だったのは、ロードバイクと比べてあまりに鈍重で進まなないバイクなら2日間辛いなあということ。でもその心配はほとんどなく、コンポはほぼロードバイクのもので、タイヤも今回は23cの細いものを使ったので、ロードバイクに比べそれほど鈍重という印象はなかった。ガチのレースではともかく、こういった乗り方なら十分すぎる性能はあると思う。その証拠に、帰ってから普段のMTBで通勤を再開した際、このバイクの直進安定性と漕ぎ出しの軽さを強く感じた。MTBが直進安定性に欠けるというわけではなく、使い道に応じた特性というだけのこなんだけど。なんで、仲間とツーリングに出かけるとかなら、十分に応えてくれる性能は感じた。
 そして、もしかして今後思い立ったときに、シクロクロスのレースにも出られる機材を手に入れたということにもなるし(今のところ手を出す気は全くありませんがw)。

〈装備のこと〉
 今回、着るものや身につけるもの、自転車そのものについてどうしても足りない装備というのは特になかった。
 それでもいくつか挙げるなら、持って走りたいものの収納場所に少し困ったかな。具体的にはモバイルバッテリーと財布。チューブトップバッグが小さくて、財布とモバイルバッテリーがはみ出すか、入れられなかった。特に財布は、ジャージのバックポケットに入れたけど、何かの拍子に飛び出してしまわないか、走りながらかなり気になった。通常ツーリングの時なんか、最低限のお金をチューブトップバッグに忍ばせる程度だったのだけど、今回は本番中、貴重品は自己管理ということだったので、身につけておくしかなかった。
 リュックを背負うのは体への負担も考えたら長距離では避けたいし、となれば、サドルバッグとかそういった類の自転車に取り付ける入れ物で、しかも気の利いた感じのものを、今後見繕いたい。モバイルバッテリーは、ガムテープでフレームに巻いておくとかでも良かったもしれないけど。
 次に、エクステンションバーのこと。いまいちカチッと固定ができず、最後には取付のねじが飛んでしまった。
 エクステンションバーには、サイコンとライト、それからスマートフォンのフォルダーを取り付けたかったが、特にスマートフォンの重みがネックとなった模様。
 このあたりの小物のハンドルバーへの取り付け、整理については、今後しばらく旅が続きそうな予感。
 また、普段乗りとするなら泥よけも必要か。通勤中思わぬ水たまりを走って前後泥だらけというのは避けたいし。
 あと、今回は天気に恵まれ、一番暑いときの格好で終始走り通せたけど、もし雨とか肌寒い場合の着るものもぼちぼち準備が要るのかも。肌寒いくらいならせいぜいウインドブレーカー、でも雨ならレインコートとかもいるのかもしれない。

〈ツアーのこと〉
 いつも家族旅行でお世話になっている全日空のHPから旅作を利用して予約。
 何しろ取りかかりが遅く、飛行機も宿も選択肢がかなり少なくなっていたけど、一人旅なので、妻子連れの時と違って多少の無理は利く。
 恩納村~名護市界隈は、家族で最近は毎年訪れているので、何となく土地勘があることから、ホテルの選択もそれほど苦労しなかった。
 けど、参加に便利な宿とか、価格の安い宿といった選択肢を取るには、やはりもっと早い段階で手を付けておかないと。その分割高になってしまったことは否めない。
 なお、一番助かったのは、喜瀬ビーチパレスでのサービス。前泊と2泊目が同じだったので、ホテルが荷物を預かってくれて、しかも2泊目の部屋まで運んでおいてくれたこと。宿には、自分がこのイベントに参加することを説明してなかったのに、宿は2日目の宿泊者リストをチェックして、私が連泊することを前もって知ってくれた。こんな風にしてくれると、また次も利用したくなる。
 飛行機は行き帰り、初めてソラシドエアだったけど、機内の音楽サービスがないこと以外、座席やサービスに不満はなかった。

〈走行まとめ〉
 これまで参加してきた自転車のイベントは、全て競争。ヒルクライムもエンデューロも。でも今回初めて、走ることを楽しむイベントでした。
 競争であれば、心肺も脚も自分の限界に挑戦、苦しい、でも達成感もある。
 今回は、適度に休みながら、それでも1日に150㌔とか180㌔といった距離を走る。ギリギリの競争でない分、瞬間瞬間の苦しさとかはレースの比ではないけど、長い距離をこれだけ走れば、レースとは違う限界への挑戦という観点もある。
 結果として余裕はあったけど、ある程度ペースや補給のことを考えながら走らなければ最後まで全うすることはできない。
 自転車に乗るという点では同じだけど、使う能力の部分が違うということかな。いくら短時間すごいスピードで走り切れる能力があっても、それだけでは走りきれない距離だし、逆に2日間を全うできたとしても、前より峠を速く登れるようになったかといえば、そういうことでもない。
 ただ、あれだけ汗をかいてカロリーを消費すればおそらくこの2日間で体内に蓄積してたほとんどの老廃物は排出されただろうし、そういう意味ではものすごいデトックス効果だったと思うw。
 2日間を終えて体の不具合という点ではほとんどなかった。両足の太股にはそれなりに疲労感が残り、お尻は筋肉痛。でもその程度。
 あとは、2日間陽の光に照らされ続けた膝から下と顔の日焼けは大変なことになっている(笑)。

 《走行記録》
 ・ 1日目
   走行距離 180.85km
   累積時間 9時間31分26秒
   移動時間 7時間16分17秒
   獲得標高 2,187m
   走行ログ https://connect.garmin.com/modern/activity/952038479
 ・ 2日目
   走行距離 155.98km
   累積時間 7時間54分28秒
   移動時間 5時間45分34秒
   獲得標高 919m
   走行ログ https://connect.garmin.com/modern/activity/952038561

 総走行距離 337km


〈まとめのまとめ〉
 
 にわかに思い立って参加を決めたツールドおきなわ、事故もなく、たくさんの素敵な経験と共に帰ってくることができました。
 走った先々では、地元のいろいろな人が応援してくれて、素敵なエイドを用意してくれて、人の温かみに触れました。いろんな場面で協力・応援してくれた地元の皆さん、そしてこんな機会を準備してくれる主催者の皆さん、ボランティアの皆さんには、心を込めてありがとうを言いたい。
 また、勢いで決めたこの旅を許してくれた(というよりは仕方なく黙認してくれた)家族には、感謝以外ありません(その代わりお土産代にはたくさんの費用を割きましたがw)。
 出発前~スタートまでの不安な気持ちは、2日間でとても満たされた気持ちに変わりました。
 いろいろあったこの夏でしたが、この週末いただいたエネルギーで、しばらくの間はがんばれそうな気がしています。
 自転車を本格的に始めてだいたい3年、また次も参加してみたいイベントが増えてしまいました。ままちゃりGP(岡山)、岡山エンデューロ、鈴鹿エンデューロ(春秋)、Mt.富士ヒルクライム、王滝SDAの他、今年は新たにフルマラソンにも挑戦。並べてみると一体自分はどこを目指しているのやらと思ってしまったり。
 でもこんなの毎年全部出てたらお金も続かないし、そのための練習もいる。そんなことしてたら家におとなしくしている時間がないなあ(笑)。家族に二度と家から出してもらえなくなりそうです(泣)。
 今年予定してたイベントはこれで全て終了。さあ来年はどれに出ようかなあ・・・というか出させてもらえそうかなあ。
 引き続き、奥さんの顔色をうかがいながらの活動が続くことになりそうです。


これにて感動長編(?)「ツールドおきなわ2015参戦記」お開きです。
 最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました♪
 

2015年11月24日火曜日

ツールドおきなわ2015参戦記(10)(本島1周サイクリング2日目)

 2日目のスタートは7時。
 それまでに着替えと朝食とトイレを済ませ、荷物をまとめてと考えると、まあ1時間と少しあればできると同室のN氏と相談し、5時45分起床。
 ただ夜は微妙に暑寒い気温と、これまた微妙にきついエアコンで布団の調整が難しく、また前日のロングライドで体が火照った感じがして、前日にまして寝付きの悪い夜を過ごす。これでもう1日走れるのかなあ。
 予定どおり朝食、準備を済ませ、スタート15分ほど前には荷物を持って表へ。
 他の参加者もいち早く準備を済ませ集合している。


 まもなく出発前のミーティングが始まるが、その前にせっかく2泊もしているのに行けてない裏手のビーチへ。
 7時前、まだ夜は明けきってないけど、空は晴れて海は穏やか。今日も暑くなりそうな予感。


 ミーティングでは、「最終日、みんなで声かけしあって、みんなでゴールできるようにがんばりましょう」とのこと。そのとおり、無事にゴールしたい。
 7時、主催者や宿の皆さんに見送られて、順次スタートに。

 【伊芸海浜公園(22.5㌔地点)まで】
 しばらくは国道58号を南下。
 昨日の疲れはないとはいえないけど、気が張っているからか気になるほどではない。
 周りもスタート直後は順調に飛ばしている。
 そして再び本島を横断、東海岸に出るため県道104号を左折する。
 ここからはまたもや結構な登り。巡航スピードは一気に下がり大渋滞。
 私はといえば、もう少し早く登りたいので、後ろから来る車を気にしながら少しずつ前へ出て行く。
 ピークを越え下っていけば、その先に海。に引き続き東海岸に出た。朝日が海を照らし、今日もきれい。暑くなりそうな予感。




 ほどなく休憩地点に到着。早速たくさんの補給が用意されている。
 じゅーしぃのおにぎりやサンドイッチなんかも振る舞われて、朝食後間もないにもかかわらず、いくつかいただいた。おいしい。

 【海の駅あやはし(47.5㌔地点)まで】
 しばらくは東海岸沿いを行く。西海岸にリゾートホテルやビーチが集まっているのに対し、東海岸はどちらかといえば工業地域なのか、石油備蓄基地なんかも遠くに見えてる。
 うるま市に入れば街中を通る道になり、市街地を縫うように走りながら、再び海岸沿いへ。
 遠くに  海中道路が見えてくる。この道は夏に家族でぬちまーすの工場に行くのに通った。ただ台風が近づいていて、風が強く空は鉛色、今日は見違えるような青い空と海。


 みんな自転車を降りて写真を撮ってる。私も。


 海の真ん中の海の駅あやはしでは、こちらも地域の特産の補給食がずらり。
 このあたりはもずくが特産で、もずくの天ぷら、もずくを使ったコロッケも。ただ、ちょっと水分の取りすぎか胃がもたれ気味。補給はそこそこにして、出発することに。



 【ムーンテラス東崎(87.1㌔地点)まで】
 ここからは、観光とか見所というかそういう感じの道ではなく、本当に一般道を行く。
 信号も頻繁に現れてそのたびに止まるし、また参加者がほとんどばらけてしまい、前にも後ろにも見えない状況が続いたり。ゼッケンを付けてなかったら、個人的にポタリングをしているような状況に。
 しかも道なりの区間が長く、分かれ道で道案内をしてくれる主催者の方を長く見ない。もしやコースを外れているのではとか、心配になってきたりもする。
 いよいよ気温が上がってきて、沖縄市や中城村あたりを走る道は交通量も増え、路肩も狭い。さらにこの区間がこの日のコースでは休憩箇所間が最も長かった。
 前の休憩で胃もたれ気味であったため、半分弱残るボトルの1本をそのままにして出発したのがこのあたりでアダになってきた。ボトルが空になり、これまでならそろそろ現れる休憩地点にもなかなか着かず、もうこの先着かなかったらコンビニに入ろうかなあと思っていたところに、やっとくさ休憩地点についた。
 結局この2日間でこの区間が一番辛かったかなあ。
 到着してすぐに大量に水分をいただいた。準備してあった飲み物のうち、「パイナップル(?だったかな)黒酢」なるものは、何となく警戒して一口もらったところ、案の定、酢が気管を直撃、軽くむせた(笑)。皆さん結構大きなコップにいっぱいもらっておられたけど、大丈夫だったのかな?。
 ここはこの日の昼食地点でもあった。振る舞われたのは沖縄そばと、カレー。
 この暑いのにと思いながらも、沖縄そばの鰹の効いた出汁は体に染み入り、カレーの中に入っていたゴーヤの苦みが心地よかった。




 【SORA専門学校前(111.2㌔地点)まで】
 いよいよ那覇市内を含む沖縄の中心部を走る。
 車が絶えず走り、バスが煙を吐きながら走る街中の道は、もはや普段の通勤と変わらない風情。


 慣れない道でもあり四苦八苦しながら走っていると、軽快な走りで抜いていく3人組。


 Team Kids OKINAWAのジャージを着た御3人は、この中心部の道を車と信号を巧みにかわしながらスイスイと抜けていく。後で知ったのだけど、このチームは沖縄のサイクルショップのチーム、さすが地元の方々、走り慣れた道ってことですね。当初、この2日間は付き位置で走らないことにしていたのけど、この区間だけは結果としてこの3人に牽いてもらうことに。明らかにこの2日間で一番速いペースで、後続への合図の出し方も含めて後ろで走らせてもらって本当に走りやすかった。
 自分のペースでじっくり走るのも楽しいけど、誰かと連れだって走るのもまた楽しい。

 【恩納村コミュニティーセンター(143.8㌔地点)まで】
 宜野湾市、嘉手納町といった、米軍基地が多くある地域。場所によっては道の両側が基地に囲まれていたり。
 道は広く走りやすいものの、地味にアップダウンがある。
 1日目、やんばるの東海岸ほど急ではなく、勢いで登り切り、軽快に下る感じ。脚は使うのだけど、どちらかといえば気持ちいいが勝っている。
 恩納村に入ればコースは旧道を走る。旧道は朝スタートした西海岸沿い。
 11月だというのに、空も海も真夏の風情。いや、沖縄の真夏はもっと厳しいはずだけど、露出している膝から下はもう真っ黒。当然顔の日焼けもすごいことになっているはず。
 ここはこの2日間で最後の休憩。
 残りは20㌔あまり、このままのペースで行けば1時間もすればゴールに着いてしまう。他の皆さんと「もう少しで終わりですね」「いや~あと20㌔はもう少しというにはちょっと早いでしょ」とか。
 終わりが見えてくると、長かった2日間もなんだか名残惜しい気持ちが強くなってくる。

 【名護市民会館(ゴール地点)まで】
 このあたりは、家族で沖縄に来ていつも走る道。ゴールまでは目をつむってても(?)行ける。
 相変わらず空も海も青く、本州では聞き慣れないぎこちなく鳴く蝉の声も。


 ここからは、この日開催されている別のファミリーサイクリングの参加者も走っていたり。ああ、うちの子と一緒くらいの子たちががんばって漕いでるなあとか思ったら応援せずにはいられなくなる。みんな思い思いの速さで楽しんでる。いつか子たちと自転車漕ぎにここに来たいなあ。
 いよいよ最後と思うと、漕ぐ脚にも力が入る。許田を過ぎて海際に出れば、向こうに名護の町が見える。ああ終わってしまう・・・。
 15時前、事前説明のあったとおり名護市民会館のロータリーに入ってゴール。
 無心にペダルを漕いだ2日間が終わりました。



 会場には、サイクリングの参加者のみならず、ロードレースを終えた参加者もたくさんいて賑やか。
 私はといえば、取り急ぎ漁港に止めたレンタカーから輪行袋を持ってきて早速自転車の片付け、そのままANAの臨時カウンターに自転車を預けた。名残惜しく、もう少し走りたい気持ちはあったけど、明日の空港での手続や荷物の運搬を考えれば、それが良いかと。それにしてもまあ300数十㌔トラブルなくよく走ってくれたものだわ。
 あとは、会場で完走証を受け取り、出発前に予約していた記念ジャージも受け取り、少し買い物をして会場をあとにしました。

 この日の宿にしていたリゾネックス名護で案内された部屋は最上階。
 海ギリギリに建つ宿の窓から見える風景は、さっき走ってきた西海岸。2日間たくさん照らしてくれたお日様が、夕日になって海を照らしながら沈んでいく。この景色は最後まで完走できた御褒美かなあ。お風呂で汗を流したらどっと疲れが来た。体力的な疲労半分、もう半分は家族に対して無事に帰着報告ができる安堵感ってとこか。



2015年11月20日金曜日

ツールドおきなわ2015参戦記(9)(本島1周サイクリング1日目)

 いよいよスタート。
 1日目は沖縄本島の北側、やんばる地域を1周する。
 これまで参加した自転車のイベントは、エンデューロやヒルクライム等競争ばかりだったので、うちの自転車部長の影響もあり、脚は少ないながらも「スタートから行けるところまで全力で先頭集団についていく」をモットーにやってきたのだけど、今回初めて競争ではないイベントへの参加ということで、その必要がないことに気付く。
 逆に時間内に走って、道中は存分に楽しめば良いと理解し、基本的にこの2日間は、①前だけでなく、周囲の景色を楽しむこと、②場合によっては自転車を降りることも可とする、③付き位置では走らず、先行者を抜くことにもしゃかりきにならないという考えで、走っていくこととする。

 田空の駅はーそー(25.8㌔地点)まで
 スタート直後、名護市内はまだまだ混み合っていて、信号もありスピードは上がらないものの、本部半島に入れば、だんだん気持ちの良いスピードで走り始める。
 風もなく、左手に見える海は凪、朝日が昇り始めた空と相まって本当に美しい。気温はこの日も暑くなるのだけど、この時点では少し走れば汗ばむ程度でちょうど良い。
 比較的あっという間に小休止地点まで到着。
 少し並んでお手洗いを済ませた。
 2つ残っていた朝飯のおにぎりのうち1つを食べて出発。

 道の駅おおぎみ(54.1㌔地点)まで
 本部半島から屋我地島を抜けて再び国道58号に戻り北上する。
 屋我地島に渡る橋からの景色はダイナミックで、多くの参加者が自転車を止めている。


 島に入れば、サトウキビ畑が広がり、田舎の沖縄の風情。
 国道58号に戻る頃には、かなり参加者がばらけてきて前後が空いてくる。
 少し向かい風だけど苦になるほどではなく、30㌔ちょっとくらいのスピードで気持ちよく走る。
 左手には古宇利島が遠くに見る。


 ただ走行中気になるのが、今回半数以上を占めている外国からの参加者のうち、おそらく台湾からの方々(ヘルメットの後ろに吹き流し(?)を付けてるのが1つの目印だったのかな)の走り方。全員とはいわないけど、後ろから車が来ててもあまりかまわず車道まで広がって走る。先行者も抜くときもその後も後ろから近寄る自動車をそれほど気にかけない。私たちなら車に気を遣いながら、出来るだけ早く左によって走りたい場面なのに。
 仲間内で走るときは「後ろから車~」と声かけが出来るんだけど。おそらくこの人たちの国では、後ろから来た車にクラクションでも鳴らされたら危険と判断し左に寄るとか、逆に車の側も邪魔なら迷わずクラクションを鳴らすとか、そういうことなのかもしれないなあ。あるいは、交通規制されていると思っているのかな?。だとしたら主催者の皆さんは、そのあたりもうちょっと丁寧に説明してあげる必要があるのかも。


 道の駅おおぎみでは、初めて飲食物のエイドが用意されている。




 サーターアンダギーやバナナ、飴、塩、シークァーサージュース等々。
 私はまだ朝ご飯の残りのおにぎりを1個持ってたので、エイドでの振る舞いをいただきつつ、ここでそれを消費した。

 奥やんばるの里(昼食地点、90.0㌔地点)まで
 相変わらず天気は良く、むしろ暑いという方になってきた。
 道は北上するにつれ田舎の風情、交通量も少なく、周囲で走る参加者も更にばらけてくる。
 辺戸岬に向かう最後のトンネルを過ぎると一気に登りとなる。昼前、キツイ。
 でも脚をつくほどでもないし、無理をしているわけではないけど登りで他の参加者に抜かれる場面はこの2日間を通じてほとんどなかったので、登りはむしろいける方のよう。


 周囲を見ると、ロードバイクではなくクロスバイクやフォールディングの小径車での参加者もいて、な~んだ、こんなことならいつも乗ってるMTBでも良かったのかもとか思ったり。
 最後の坂を登り切ったら長い下り。1つ気になるのが、サドル下に増設したボトルケージに乗せてるツール缶とボトル。今回を想定したビワイチでは、このサドル下に乗せたボトルとツール缶を、段差で計3回も落としていたので、たまに後方を気にしながら下っていく。
 下った先がこの日の昼食地点。
 既にたくさんの参加者が到着し、昼食をはじめている。


 私も自転車を芝生に置き、ひとしきり水分をいただいてから昼食の列に並ぶ。豚汁とカレーを選べたので、ここでは気分的にカレーを選択。この時はあまり思わなかったんだけど、お昼御飯としては少ないなあ。途中エイドで補給が用意してあるので、別にひもじくなることはないし、どうしても足らなければ、知らん顔してもう1回列に並び直したら良いだけのことなのだけどw。


 暑さと登りで疲れた参加者の中には、芝生にひっくり返って昼寝状態の人もちらほら。私も前日からの寝不足も効いて少しぼんやり。まだ先日のビワイチより短い距離しか走っていないのにこの疲労感。ここでちょうどこの日の中間地点というのに全うできるのか・・・?。気温もアップダウンも違うので、ビワイチは仮想沖縄1周にはなっていなかったなあ。

 アダガーデンホテル(105.7㌔地点)まで
 昼食後は、国道58号と別れ、沖縄本島を東側に回り込み南下。
 ここからは海岸沿いではあるけど、アップダウンとカーブを繰り返し、道のりはこれまでになく厳しくなってくる。
 スタートしてすぐに登りはじめる。登り切ったら下ってまた登り。下るなら登らなければいいのにとか思ったりしながら。
 と、このあたりで、ギアをインナーローに入れると、FDのチェーンガイドにチェーンがすれて賑やかな音が鳴ることに気付く。インナーローで走ることはあまりなかったんだけど、それにしても賑やかすぎる。これはおそらく輪行の際に狂ったんだろう。が、道中でディレーラーを調整する技術も勇気もなく、気にはなるけど支障は少ないと判断して、そのまま走行を続ける。
 休憩地点までの距離は短く、まだお昼御飯も胃の中に残っているので、多少の水分をいただいて出発。



 高江協同売店(133.5㌔地点)まで  
 相変わらずアップダウンを繰り返し、左手遠くに海を見ながら、場所によっては深い森の中を行く。
 この頃がおそらく一番暑くて、汗がすごい。
 ところで今回のための新しく組んだCX6、アルミフレームで通常考えれば重量や振動吸収といった点では、カーボンフレームに分がありそう。ただ、RFX8より重いとはいえ登れるし、下りのスピードが出る場面でも十分安定している。
 選択したVブレーキもカチッときいてくれて扱いやすい。
 変速が多少もたつくのは、自分で調整したディレーラーが今ひとつ調整し切れていないということなんだろうけど、それも支障があるほどでもない。
 普段、通勤に使っているMTBからすれば、ずっと軽快に走ってくれることに違いはなく、この選択に間違いなかったよう。この感じなら、シクロクロスをイメージしたもっと太い35cとかのタイヤでも大丈夫だったかもしれない(この日はもともとホイールについていた23cのタイヤ)。
 今回の休憩地点に、特に補給はなく、小休止程度。
 少し空腹を覚えたので、売店でさんぴん茶と、地元の紅いものお菓子を購入、ひと息入れた。



 サンライズひがし(140㌔地点)まで
 相変わらず東海岸を南下するも、道はだんだん直線的に、また標高も下がり加減になり、軽快に飛ばす。
 陽の光が海を照らして美しい。とはいえ日差しが厳しく夏に自転車に乗っているような感覚。
 国頭村を終え、東村に入る。


 サンライズ東村のエイドはこの日一番素敵だった。
 特産のパイナップルの食べ放題にパイナップルゼリー♪。おいしい、おいしいぞ~。体がすっかりエネルギーの消費モードになっているので、いくらでも食べられる。振る舞ってくれているお姉さんに「めちゃめちゃおいしいっす!」といえば「そうでしょう、帰って宣伝して♪」と。宣伝させていただきます。東村のパイナップルは最高で~す。みんな買ってね~。



 あと、きんきんに冷えた冷やしそうめん!。ここまで甘いもの補給が中心だったので、これは体に染み入った。


  わんさか大浦パーク(164.6㌔地点)まで
 さらに海岸線を行く。
 少なくはなってきたものの、相変わらずアップダウンもある。
 でも、先ほどパイナップルをたくさんもらったので、まだまだいけそう。
 走るうちに朝スタートして以来の名護市に入る。いよいよ1周してきた。
 今日最後の休憩地点。もうこの頃には、飲んだものは全て汗に、食べたものはこれまた全部自転車を漕ぐエネルギーに変わっている感じ。
 ここでは、もう一山越えるのに必要なバナナやパイナップルをいただいて再スタートする。



 喜瀬ビーチパレス(ゴール地点)まで
 ここからは、やんばるセンチュリーライドの参加者とはお別れ。
 本島を横断し、西海岸に向かう道。下調べのとおり登りが続く。確かにこの登り、最後の最後で時間に追われてたらきつかっただろうけど、十分に時間に余裕があるし、というか前日配布のチェックポイントごとのタイムスケジュールは、車においてきたので正確にはわからないのだけど、この時点でまだ16時にもなっていなかったので、余裕があることがわかってた。
 最後の登りは比較的道幅にも余裕があり、また体力的にもまだ余裕があって順調にこなす。
 下りきった先には再び海、西海岸、国道58号に出た。
 夕方の国道は交通量が多く、流れに乗って更に南下する。許田インターを過ぎしばらく走れば、今朝チェックアウトした喜瀬ビーチパレスが見えた。
 交通整理のお兄さんに促され、道を渡ってゴールとなりました。
 到着は16時30分、走行距離181㌔は、個人的に1日で走った最長距離。ちなみにこれまでの最長は、高校時代に自宅から丹後半島まで走った172㌔。
 結局スタートはものすごく後方からだったけど、先に着いてる自転車の数は30台ほどだったので、皆さん今日の東海岸にはかなり苦労されたのでしょう。
 
 ゴール後は、ホテルの受付で部屋を案内される。
 朝フロントに預けた荷物は、ちゃんと今日の部屋に入れてくれていた。とてもありがたい。


 この夜は相部屋なので、気になるのは同部屋の宿泊者がどんな人なのか。聞くと、同室の1名はもう既にチェックイン済とのことで、かなりペースの速いのよう。
 部屋に入ると、入浴中の様子。こちらは荷物から着替えを出したり、片付けたりしているうちに入浴を終えたこの日の同室者が、浴室から出てきた。同室のN氏は滋賀県在住の32歳で、レースよりもロング志向の方。ブルベにも多数参加されているらしい。「滋賀から白馬とか、平気で行きますよ。スピードは出ないけど、休みなく漕ぎ続けるのは苦ではないので」とか、自転車乗り特有のおかしな人(笑)。
 お互いの紹介はそこそこに、更に同室者が来る予定なので、早々にこちらも入浴を済ます。
 浴室でジャージを脱ぐと、さすがにこの晴天の中一日走り続けたので、日焼けがすごい。アームカバーを付けていた腕はさほどでもないものの、すごいのは脚。レーパンの境目の線、裸でも何か履いているかのよう(笑)。
 あとは、盛大に食事を済ませ、荷物をまとめ、9時過ぎにはベッドに入る。





 あとで聞けば、時間内にゴールできなかった大量の台湾人を中心とする参加者が回収されたとのことだったけど、もう一人の同室者は結局現れずじまい。DNSだったのかなあ。 

ツールドおきなわ2015参戦記(8)(当日スタートまで)

 スタート当日の朝は5時15分起床。当然ながら外はまだ真っ暗。
 昨晩だいたい荷物は整えていたので混乱はないものの、荷物の整理にはだいぶ気を遣った。
 荷物は大きく3つに分ける。
 1つはこの日ゴールしてから使う着替えその他の必要なもの。
 2つめは、この日ゴール後は使わないので、2日目のゴールまで名護漁港に置きっぱなしにするレンタカーに入れておくもの。
 3つめは、2日間自転車に積んで走るもの。
 1つめのバッグは、本来なら会場で手荷物として預けなければならないけど、この日の宿泊もここで、しかも宿は私がツールドおきなわに参加し今晩もここに宿泊することを知っていてくれて、荷物は会場まで持って行かなくとも宿に預けてもらっておいてかまわないと言ってもらっていた。このあたりは、1日目2日目の宿を同じにしておいてよかった。でも逆に宿に置いておくので、忘れ物をすると取りに帰れないし、よくよく考えてパッキングした。
 着替えその他身支度を済ませ、5時45分には1つめの荷物を預けてチェックアウト。
 途中のコンビニで朝ご飯を調達し、名護漁港の駐車場に向かう。そろそろ空が白みはじめる。
 道中、自転車で会場に向かう人多数。
 6時過ぎ駐車場に到着すると、既にたくさんの人が準備を整えて、会場に向けて出発し始めている。う~ん出遅れたかな・・・。
 朝食を済ませ、自転車を取り出し、ボトル、補給食、ヘルメット、心拍センサー、ライト等々準備を整えていくが、!!、サイコンが見つからない・・・。あ~ホテルに預けた荷物の中か~、今から取りに帰っても間に合わないし、どうしようか・・・まあサイコン無しでも走れはするんだけど・・・とか半分あきらめの境地になりかけた頃に、持ち物中に発見。どうやら昨晩荷物をまとめた自分は、今朝の自分より遙かに賢かったようだ。
 朝食用に買ったけど、食べきれなかったおにぎりもジャージのポケットに入れて、写真を撮って、駐車場を後にしたのは6時45分頃。もう多くの人が会場に向かった後で、駐車場の人影はまばらに。



 名護市役所横のスタート地点に着くと、多くの参加者が集まっている。
 出来ればスタート前にお手洗いに行きたかったんだけど、例によって軒並みトイレの前には行列が出来ていて間に合いそうにもない。まあ、我慢できないほど切羽詰まってないし、最初の休憩で済ませばいいと思い、そのまま整列することに。


 整列といっても競争ではないので、ピリピリした感じは全くなく、みんな思い思いに歓談したり、写真を撮ったり。
 私もこの頃はまだちゃんと走りきれるのか心配で心配で、周りの参加者と「今日のゴールまでがんばりましょう!」とか話す。


 そして7時、地元のエイサーに見送られながら、青信号に合わせて順次スタート・・・と言いたいところ、信号が短く後方に並んだ私はなかなかスタートとならない。
 おそらく4~5回目の青信号でやっとくさスタート。